「現場を知らないエンジニアが作ったシステムは使いにくい」——そんな声を、私たちは何度も耳にしてきました。nhノバリアが大切にしている「現場主義」という考え方と、それがどのようにシステム開発に活きているのかをご紹介します。
システム開発において、要件定義はすべての出発点です。しかし、どれだけ丁寧にヒアリングを重ねても、会議室の中だけでは見えてこないことがあります。
実際の業務がどのような流れで進んでいるか。どこで時間がかかり、どこでミスが起きやすいか。スタッフが無意識にやっている「暗黙のルール」は何か——これらは、現場に足を運んで初めてわかることです。
弊社のエンジニアは、プロジェクトによっては数日〜数週間、実際にお客様の現場で業務を体験させていただくことがあります。介護施設では支援記録の入力を、倉庫では在庫管理の棚卸しを、事務所では受発注の処理を——実務を体験することで、「作る側」と「使う側」の視点のギャップを埋めることができます。
ある支援施設での開発案件では、ヒアリング時に「記録入力がしにくい」という課題をお聞きしていました。実際に現場に入ってみるとその理由がよく分かりました。例えば「人が入力する箇所が多い」であったり、「数値を入力する箇所なのに、日本語入力から始まる仕様」であったり、小さな不便の積み重なりで使いにくくなっているのだとわかりました。
会議室のヒアリングだけでは出てこなかったこの事実が、「ほとんどの入力が『ワンタップ』でできる設計・出来るだけ入力作業をしない設計にする」という方針につながりました。実際に使っていただき、現場の方々から感動のお声を多くいただくことができました。
こうした「現場に行かなければわからない気づき」が、nhノバリアのシステム開発の原点です。
弊社では開発中も定期的に現場スタッフの方々からフィードバックをいただく機会を設けています。経営層や管理職の方だけでなく、実際にシステムを毎日使う現場スタッフの声こそが、最も重要なインプットだと考えているからです。
「このボタン、もう少し大きいほうが押しやすい」「この画面に来るまでの操作が多すぎる」——そういった現場の方々の一言一言がシステムの完成度を大きく左右しますが、本当のニーズはその声の『奥』にあることも多いので、想像力を働かせ、現場での体験と融合してシステムの仕様に落とし込んでいます。
アジャイル開発との相性も抜群で、スプリントごとに現場へフィードバックをもらいながら改善を重ねることで、リリース時には「最初から使いやすい」システムが完成します。
いくら機能が充実していても、使いにくければ意味がありません。弊社がUI/UXに徹底的にこだわる理由は、現場でその重要性を肌で感じてきたからに他なりません。
たとえば、私たちが特に意識していることのひとつが「1クリック・1タップ設計」の追求です。よく使う操作は1タップ・1クリックで完結するよう、画面設計の段階から繰り返し検討します。操作ステップが1つ減るだけで、1日100回操作する現場スタッフの負担は大きく変わります。
また、フォントサイズ・ボタンの大きさ・色のコントラストといった視認性にも細心の注意を払っています。高齢者や視力に不安のある方が使う場面、手袋をしている作業中に操作する場面など、ユーザーの置かれた状況をイメージしながらデザインを磨いています。
現場に赴き、実務を体験し、使う人の声に耳を傾ける——この積み重ねが、単なる「要件を満たしたシステム」ではなく、「現場が本当に使いたいと思えるシステム」を生み出します。
nhノバリアは、これからもお客様の現場に寄り添い、テクノロジーで現場の課題を解決し続けます。開発のご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。